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地球環境にやさしい新しいクロムめっき技術への挑戦
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プロジェクトスタート
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2002年10月
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工場長をプロジェクトリーダー、部課長四名の管理職をメンバーに、環境改善と新しいめっき技術への挑戦をめざしてプロジェクトEをスタートした。
環境、顧客要望、難易度、重要度、コスト、省エネ等を総合評価してテーマを 「環境に優しい三価クロムのバレルめっき技術の確立」 とした。
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従来のラック式めっき。
めっきする製品をひとつずつ
治具(ラック)に固定する。
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バレル式めっき。
大量生産が可能だが、クロム
めっきは不可能とされていた。
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2002年11月
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2003年11月までの一年間を目標に活動計画がスタートした。
まず現状の把握から開始し、試作の方針を決定する。
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目標に向かって試作開始
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2002年12月
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試作用回転バレルめっき設備の試作1号機に取りかかり、改良を重ねながら試作を繰り返す。
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2003年 3月
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試作1号機によるめっきと量産性の評価1号がでる。
形状により良好なめっきと密着性能は確認できたが、素材によるバラツキ、作業性が悪いなど未完成部分も多い。 改良を加えながら、試作と評価・対策を繰り返す。
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2003年12月
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試作2号機による試作と評価・解析・対策を実施。
めっきの付きが悪く、解析の結果電極の問題と判明。
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大きな前進、光明が見えた
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2004年 2月
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試作3号機。 電極の改良、回転速度の検討等、改良を繰り返しながら試作、評価・解析・対策を実施。
形状により良好なめっき、密着性、膜厚の安定など確認できたが、一部の形状で均一にめっきが付かない問題が未解決。
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2004年 4月
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試作4号機。 さらに電極の改良試作、電流密度や処理時間の試験、製品の浴槽内の動きが見えるように透明なバレルを作って回転速度や方向を検討した。
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試作完成
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2004年 6月
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試作4号を解析。 試作3号で問題があった形状も解決。 ここで、回転バレル式クロムめっきの製法が完成した。
特許申請。
バレル式クロムめっきが完成した4号機
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2004年 7月
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量産化に向けて大量に投入できる大型めっき装置の開発に入る。
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2年間の苦闘の末、量産化完成!
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2004年 9月
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計画を1年間オーバーし、ついに世界初の バレル式三価クロムめっき の量産化に成功。 当初の目標 を100% 達成。
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